Callas,Maria 
  2 December 1923 at 7:07 Adjust 7:21
  New York NY,USA
 

マリアカラス 命式

 

Note

 

世界的オペラ歌手として1940年代、50年代に活躍した人物です。

●日主(エネルギーセンター)の状態
カラス氏の日主は己です。 比劫である戊が近貼していて、その比劫には辰という根があり、さらにその辰は己の根でもあります。 しかし辰酉は合去されてしまいます。そのため己も戊も根を失います。己も戊も死令に当たり、弱いです。 そして日主己と癸の剋戦です。己は日主なので剋去はないですが、この剋で相当の エネルギー消耗となります。 そのため戊が己に近貼しているとは言え、日主己の立っているところは脆弱であることがわかります。

仮という接頭辞を付けるかもしれませんが、格分類としては棄名従格、旺じた財に従じることで 運命が開く形になります。

●調候
マリア・カラス氏は調候が欠落しています。 しかも彼女の人生は冬から始まり、春、夏を巡る運です。 大事な成長期、初年運には火は来ません。 そのため健康に問題を抱えたまま、成長することになります。 若年期に病弱という形で現れるとは限らず、中年期以降にそのツケが一気に回ってくる可能性もあります。

カラス氏の場合、調候の火がもしあったなら、健康は良くなりますが、棄名従格の条件から外れて破格となり 従財格のメリットを享受できずに、単に偏枯(偏って貧しい)なだけの命式に落ちてしまいます。 調候がないがゆえに、歌手として大成したのです。 彼女の人生は、身体のコンディションとの戦い、あるいは身体の不調との共存の人生だったと思われます。 12月2日ニューヨーク生まれですから、相当の寒さです。生まれて初めて認識する外の世界が凍てついているのに 火が命式に一つもなかったら、世界を寒々としたものとして潜在意識に認識してしまうことでしょう。

彼女の命式は水気の財、水気の才能に満ちています。癸は壬の根があり、最強ですが、これが2セットもあります。 これは財のみならず、彼女の音楽的才能も示します。 水智と言いますが、水気は音楽に向かう場合には、音感、音楽的なセンスとして機能します。 位置は必ずしもよくありませんが、時干に戊があって、水を制しようとします。 透干しているのが壬ではなく癸であったのは幸いです。 壬であったら、健康問題はもっと人生の早い時期に顕在化していたことでしょう。

●運の流れ
彼女がデビューした1938年は大運乙丑の期間に当たります。 マリア・カラス氏はオペラ歌手として活躍できたのは、1965年、30代半ばまでのことでした。 理由は喉の不調から高音域を歌えなくなったことでした。

51歳は大きな運の変わり目でした。 ここで火の運が本格的に巡ってきます。 調候の火が巡ってくるから良いのでは?と思われるでしょうか。 棄名従格の場合は両刃の剣になります。マリアの命式では火運の印によって格が崩壊してしまうのです。 それまで従財格で生きて、成功を勝ち得た人が、格崩壊に逢うとどうなるかといえば、 それは人生の崩壊につながる可能性もあるのです。 彼女は53歳で生涯を閉じるのですが、病死ではなく、財産目当ての人間に毒殺されたという説もあります。 ここで見る限りその可能性はあります。 火の運の巡りで、それまで人生に幸福をもたらしていた財が一転して、災いの元に変じる形になるからです。 そういったことが起きる前に、もしかしたら今までと価値観を転換しなさいというメッセージを受け取っていたかもしれません。

   
   
   
  白河百空 
 
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