Cobain,Kurt 
  20 February 1967 at 19:24 ADJ 18:53
  Aberdeen WA,USA
 

カートコバーン命式

 

Note

 

1990年代にNirvanaでグランジ・ロックのムーブメントを起こしたカリスマ。

●日主(エネルギーセンター)の状態
日主乙は月令を得ています。寅卯未の根もあるので強力です。格は月劫格です。

●命式全体の構造/懸念事項
天干の壬丁は干合して、甲乙と化します。 地支の酉卯は冲去されます。 命式は年支の未を除き、木気で占められています。 木気が爆発的パワーを持ち、それをどう制御したものか 比劫劫財、木が一つしかない土の財を奪いあう形です。財の災いが起きる形を持っています。 あるいは、破土、土は胃腸、膵臓、脾臓ですから、こういった臓器が壊されます。 あるいはその逆で、太過した木の災い、脳神経系、精神的な障害、異常、疾患が発現するかもしれません。 さらに酉卯の冲が、運に巡ってくる戌や辰によって解かれれば、未も蔵干に乙を持ちますから、 全ての干支が木と化します。 良い意味でも悪い意味でも、偏りすぎた命式です。

●調候
このような命式の場合には、命運の鍵を握るのは調候です。 アメリカ、ワシントン州アバディーンでは、この年は2月19日、日本時間では17時から雨水に入ります。 コバーン氏は、経度、均時差を修正して18時53分の生まれですから、雨水に入っています。 したがって丙火調候は不要です。 もし調候の火がなかったとしたら、典型的な夭折運です。 病弱なまま何も社会的に活躍できないまま人生を終えていた可能性もあります。

●運の流れ
コバーン氏の運は、0歳から春、寅の運から始まります。そして 季節を冬に逆行します。彼は青春時代を木気旺じる運の中で過ごしたのです。

5歳2ヶ月-15歳1ヶ月 辛丑
丑は財の運、子供時代に財が回っても、自ら稼ぐわけではないですが 衣食住には困らないはずです。 コバーン氏は、自動車整備工の父親と、ウエイトレスをしている母親の元に生まれました。 8歳で両親が離婚するまでは幸福な子供時代だったと言われます。離婚後に父の元に引き取られました。 幼い彼に影響を与えたのは、ウイリアム・バロウズの「裸のランチ」、そしてレッド・ツエッペリンと ビートルズ、エアロスミス、セックス・ピストルズでした。 14歳からギターを弾きだします。

15歳2ヶ月-25歳1ヶ月 庚子
15歳から庚子の運です。子は木気にエネルギーを注ぎ、もういらないのに強化します。 ここで運命大転換が起きます。 日主乙は子から水を与えられ、印の根が出来ます。ここで従旺格として彼は生まれ変わるのです。 従旺格とは、旺じるものがさらに旺じることで吉になるという格です。 中和という八字の原則論から逸脱して成功する特殊な格です。 条件は月令を得た強い日主が、印に支持されるということです。 彼の運命は、水気の到来を待っていたのです。偏った命式の持ち主にとって、トランスフォーメーション(格変化)は別に珍しいことではありません。大きくポジティブに振れるか、大きくネガティブに振れるか、どちらにしても極端ではありますが。

彼はパンクロックが大好きであったにもかかわらず、高校のバンドはヘビイメタルばかりだったので 高校を中退してしまいます。これはドロップアウトではなく、開運でした。そこでパンクロックが大好きなクリス・ノヴォセックと出会い、 ニルヴァーナを結成することになります。
1989年22歳の時に、「ブリーチ」でデビュー。そして1991年、ロックシーンに大衝撃を与えた「Never Mind」がリリースされます。 しかし彼はその大成功から逆に心の病みを深くしていったという話です。 商業的に成功したことは、音楽の純粋性を裏切るもの、自分は売るために曲を作った、社会に迎合してしまったと 自分を責めるようになってしまったという情報もあります。

木気が強い人は、そうでない人には理解できないようなことに理念を持ち、自分で正直であろうとするあまり 自分を責めます。自己愛の強さの裏返しでもあります。そして内向すると欝になりがちで、外向すると攻撃的になります。

25歳2ヶ月-  己亥
1992年からも引き続き水の運です。己と財も巡ります。幸運です。 ニルヴァーナはグランジという新しいジャンルを切り開きました。彼のファッション、ボロボロのジーンズや古着といった 1990年代から2000年以降、若者のファッションとして定番になったようなファッションにも彼らの影響があります。 ところがコバーン氏は薬物依存から1994年27歳の若さでショットガンで自殺したのでした。 木気の強さが命取りになりました。 同じ従旺格でも、木ではなく他の五行であったら、別の生き方もあったでしょう。 しかし彼は35歳から季節は秋を迎えます。もう従旺格ではありません。 たとえ生きていたとしても、それ以降は運気の急激な低下を覚悟しなければなりませんでした。彼は永遠のカリスマとして死を選んだのかもしれません。

   
   
   
  白河百空 
 
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